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2010年7月14日 (水)

ボケのコントロール実験

 背景をボカシた写真を撮りたいけど、どんな感じでボケるのかはレンズの焦点距離や絞り、被写体のピント面(ピントを合わせた部分)までの距離と背景の距離関係など、色々な条件の組み合わせでボケ具合も変わってくるので、一概にこうするんだと言うのは難しい事だと思います。

一般には、ボケを効かしたいならレンズは望遠側+絞りは開放で、遠くを背景にすると言うのをよく聞きます。その通りなのです。でも撮影現場で上手くボケをコントロールするのはなかなか思うようには行かないです。

そこで今回は背景のボケがどのように変化していくのかを実験してみました。

条件=・焦点距離100㎜(35ミリ換算160㎜) ・絞り値 F5 を固定。 変化させるのは被写体のピント面(ピントを合わせる部分をココではこう表記します。)までの距離と、背景の距離です。注目していただきたいのはピント面までの距離とピント面から背景までの距離の差です。

 カメラ→→→ピント面→→→→→背景

      ↑        ↑

 =ピント面までの距離 / =ピント面から背景までの距離

 =ピント面までと背景までの距離の差

絞り値を F5にしたのは大概のレンズがこの数値なら対応できると思ったからです。

 

 

 July045

 ・焦点距離100㎜(35ミリ換算160㎜) ・絞り値 F5

 ピント面までの距離          =約2.5~3メートル : 被写体まで少し遠い

 ピント面から背景までの距離    =約3.5~4メートル

 ピント面までと背景までの距離の差=約1メートル : ピント面と背景が近い位置にあるので、ピントのズレが少ない(ボケが小さい)

 背景のボケ具合は木の枝葉が有り、その枝葉は銀杏の葉では無い事がうっすらと認識できる程度です。実際は杉の枝葉が背景ですがこの杉の枝葉がそれであると認識でき始めると、ボケの効きが不十分だったと私は感じます。

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 July046

 ・焦点距離100㎜(35ミリ換算160㎜) ・絞り値 F5

 ピント面までの距離          =約2~2.5メートル : 被写体に少し近づいた。

 ピント面から背景までの距離    =約4~4.5メートル

 ピント面までと背景までの距離の差=約2メートル : ピント面と背景がやや離れたので、ピントのズレがやや大きくなった(ボケがやや大きい)

 背景のボケ具合が少し強くなり、枝葉と言うよりは緑の木が有るのだろうくらいしか分からなくなってきました。

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 July047

 ・焦点距離95㎜(35ミリ換算152㎜) ・絞り値 F5

 ピント面までの距離          =約1.5メートル : 被写体にとても近づいた。

 ピント面から背景までの距離    =約  4メートル

 ピント面までと背景までの距離の差=約3.5メートル : ピント面と背景が離れたので、ピントのズレが大きくなった(ボケが大きい)

 背景のボケはもはや緑色の物体があるらしいとしか言えない位ボケてきました。ただし明暗が有るので僅かに立体感があり枝葉であるのだろうとは思えますね。このくらいのボケ具合になると人の顔などは目鼻の認識はまったく出来ないでしょう。

 でも、ボケが効いてきたのでピント面(楓の葉)が浮き上がり、見せたい物がはっきりとしてきました。

 そしてもう一つは、円ボケ『(まるボケ)点光源などが円状にボケる』が綺麗に出てきました。

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 July048

 ・焦点距離100㎜(35ミリ換算160㎜) ・絞り値 F5

 ピント面までの距離          =約2メートル

 ピント面から背景までの距離    =約5メートル以上

 ピント面までと背景までの距離の差=約3メートル以上

 背景に遠風景(枝葉などの大きな物では無いもの)を持ってきました。

 地面や木の幹が有る事は認識できますが、遠くの緑は明暗が有るから木々の緑っぽく見えますが、この明暗が無いと木々の緑なのか草なのか、さてはてビルの壁なのかさえ分からない状態です。

 ただこの写真の特徴は、ボケた遠風景を取り入れた事でピント面の葉っぱを浮き上がらせると共に画面に奥行きが出ました。

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 この実験でピント面までと背景までの距離の差が大きいほど、ボケ具合も大きくボケてくれると言う事が分かりました。

 今回のように私はピント面から背景までの距離をボケ作りの一つの目安として考えるようにしてます。あくまでも一つの目安です。

 また、カメラ(レンズ)からピント面までの距離も注意してみて頂くと、カメラ(レンズ)からピント面までの距離が短く、なおかつ背景が遠いほどボケは大きくなり、逆にカメラ(レンズ)からピント面までの距離が長くなるほど背景のボケは小さくなる事も知っておいて下さい。

 カメラ  ピント面 →→→→→ 背景= カメラ(レンズ)からピント面までの距離が短くて背景が遠くに有り、その差が大きいほど背景は大きくボケる

 カメラ →→→→→ ピント面 →→→→→→→→ 背景= カメラ(レンズ)からピント面までの距離が長いと、背景を遠くにしてもあまりボケなくなります。これは無限遠の風景撮影に近くなるからです。このような時には、レンズの焦点距離をもっと望遠側にしてやり(100㎜を200㎜にするなど)被写体を寄せると、背景のボケを大きく出来ます。

 カメラの設定は、絞り値Fをいっぱい絞ると(数値の大きい方)=ボケが小さい / 開放側だと(数値が小さい)=ボケが大きい

 そしてレンズは 広角側=ボケが小さい / 望遠側=ボケが大きい。

 ですので、ハード面のカメラでは絞り値Fを開放側で、同じくレンズは望遠側で、更にソフト面(撮影者が出来る事)では、ピント面から背景までの距離の差を大きく出来るように動くと背景をよりボカす事ができます。これらを使ってボケをコントロールして写真に味付けします。

 

 今回の記事では、CanonのAPS-C機種を使用してます。一眼レフはそれしか持って無いので。ボケ具合は撮像素子の大きさでも変わるみたいです。35ミリフルサイズの撮像素子のカメラやフィルムのカメラだとボケ具合が大きくなり、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)ではボケ具合がずっと小さくなるみたいです。これは又別のお話なのでこれ以上は触れません。

 

こうやって文章にすると、とてもややこしく感じます。自分でもどう表現してよいのか分からなくなります。ボケのコントロール楽しんでみてください。

尚、今回のような実験はこのブログではそうそうやる訳ではないのであしからずです。

 

 

 

 

 

  ・ Canon EOS Kiss DN

 ・ EF55-200 f4.5-5.6Ⅱ USM

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